まだ見ぬ音の波に

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キックが帰ってきた!! KICK THE CAN CREW『KICK!』のアルバムレビュー

 

 

KREVA、MCU、LITTLEの3MCからなるKICK THE CAN CREW。

 

最近ようやく2017年にリリースされたアルバム『KICK!』を聴きました。

 

2004年に活動休止をしているので、

14年の時を超えてフルアルバムをリリースしたことになりますね。 

 

今回は、

わたしとKICK THE CAN CREWの話と、

『KICK!』のアルバムレビューを述べていきたいと思います。

 

それでは、始めて行きましょう!!

 

 

活動再開を待ち続けていた一人

 

わたしは、KICK THE CAN CREWが活動していた時に、

リアルタイムで聴いていなかったんですよね。

 

きっかけは、日本語ラップというジャンルに出会ったあと。

 

童子-Tのアルバムに入っていた「アイノカチ」でKREVAを知り、

それと共にKICK THE CAN CREWも知ることとなり、アルバムを聴き始めました。

 

アルバムを聴いた中では、特に『GOOD MUSIC』がお気に入りだったのと、

昔のフローも好きで『Greatest Hits』もよく聞いていたんですよね。

 

ただ、それからというもの、

KREVAのライブには行っていたのですが、当然のことながらKICK THE CAN CREWには会えないわけですね。

 

いつ再開するのかなあ。もう再開なんてのはないのかなあと。

 

長らく思っていました。

 

ROCK INの共演

 

KICK THE CAN CREWの活動再開を匂わせることがあったのは、

さかのぼること2008年。

 

”ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2008”において、KREVAがLITTLEとMCUをステージに呼び、

「イツナロウバ」と「アンバランス」を披露したんですよね。

 

「ここに、世界で、おれだけしか呼べないゲストを呼んできたぜ」

「KICK THE CAN CREW~」

 

ほんと。このKREVAの呼び方。

 

しかも、「まだ何も終わっちゃいないぜ」って追撃してくるLITTLE。

 

会場にはいなかったので、後日映像で見たのですが、

 

嬉しく泣きましたね(笑)

 

「KICK THE CAN CREWが帰ってきた!!」と。

 

ただすぐに復活はしなかった

 

その後のROCK INにおいても、KICK THE CAN CREWとしてライブはするものの、

正式な復活はなかったんですよね。

 

2011年には、KREVAがトラックを提供した、

MCUとLITTLEのユニット”UL”の「By blow bye bye blow」がリリースされたり、

 

KREVAの「挑め」のRemixとしてMCUとLITTLEが参加したりと、

音源においての交流があったのですが、

 

やはりそこに”キック感”というのはなかったんですよね。

ULの「By blow bye bye blow」には、KREVAがバースを蹴っていないですし、

「挑め」においては、3人いるもののトラックがキックではなかった。

 

2017年いきなり復活 

 

それから時は過ぎ、2017年。

 

KICK THE CAN CREWが復活するらしいと小耳にはさみまして、

すぐさまYOUTUBEに飛んで行ったら、そこにはKICK THE CAN CREW名義の曲が。

 

いやあ。

めちゃくちゃ嬉しくなりましたね。

 

「新しいKICK THE CAN CREWのアルバムが聴けるのかあ!!」と。

 

 

ただ、同時に怖さもありました。

 

「挑め」で感じたこともあったので、

アルバム『KICK!』は、キックであるのか、それともそうでないのか⁇

 

再生する前に一呼吸置きました。

 

ただ、そんな心配は必要なかったことに「千%」を聴いた後に気づきました。

 

14年ぶりのアルバムなのに、息の合ったマイクリレー

 

youtu.be

 

いやあ。健在ですね。

3人のマイクリレーの息が合いすぎている。

 

 

歌詞では、 ”アンバランス”、”ライツカメラアクションで棒立ち”、”ONEWAY”など、

今までリリースしてきた曲のタイトルや歌詞が引用されてて、そこにまず上がりました。

 

しかも、KICK THE CAN CREWとしてのライミングへのこだわりも健在ですね。

3人ともスタイルは違えど、どこで韻を踏んでいるのかが、非常にわかりやすいですし、口ずさみやすい。

 

「ここにKICK THE CAN CREWがいる!!」と、嬉しくなりましたね。

 

アルバムの魅力

 

KREVAは、ソロ活動においてフローが徐々に変化(進化)していったので、

その新たなラップとMCUとLITTLEの混ざりがどうなってしまうのか、というのを心配していたのですが、

 

まったくの逆でした。

 

KREVAがソロ活動の中で磨いた、歌うスキルを持ち込んだことによって、

KICK THE CAN CREWとしての幅がより広がり、ゆったりと聴ける曲も収録されているんですよね。

 

なので、ラップを普段あまり聴かない方でも、心地良さを感じることが出来ますし、

「千%」のような曲では、口ずさみやすいライミングを耳で感じ、リズムを取りながらラップの面白さを楽しめるのではないかなあと思います。

 

 

最後の曲「タコアゲ」

 

今はただ 見上げてよう タイミングでいいからいつか聞かせてよ

時間ならたっぷりあるし俺たちなら ラップになる なんなら

カンから蹴り飽きて凧揚げて

上がってる アホだね(やりかねない)

今日 天気いいね

 

KICK THE CAN CREW「タコアゲ」

Lyric by MCU/LITTLE/KREVA

 

アルバムの曲目リストを見た時から、気になっていた一曲「タコアゲ」。

 

KREVA、MCU、LITTLEは、

まだ各々がソロで活動していたときに「カンケリ」という曲を一緒に作ったことがきっかけで、

KICK THE CAN CREWというグループが結成されたのですが、

その「カンケリ」が意識されているのではないかなと思っていました。

 

実際に、歌詞に”カンから蹴り飽きて”というワードが入っていたので、

「カンケリ」が意識されていることは確かかなと思いましたが、

 

個人的に、「カンケリ」以外に、

もう一つ意識されていることがあるなあと感じたんですよね。

 

その気になったリリックがこちら。

  

雲の切れ間の青 浮かんだタコ
たまにゃ見せ合おう顔 また会おう

 

KICK THE CAN CREW「タコアゲ」

Lyric by MCU/LITTLE/KREVA 

 

ここで、”また会おう”というワードが出てくるんですよね。

 

こちらはどういうことかといいますと、

 

まずキックのアルバム『VITALIZER』の、

最後の収録曲「HANDS」においては、

 

 またいつもの場所で いつもみたいに逢おうぜ

 

KICK THE CAN CREW「HANDS」

Lyric by MCU/LITTLE/KREVA  

 

そして、アルバム『magic number』の

最後の収録曲「magic number 」においては、

 

まだまだファイナライズなんかしてる場合じゃない

でもI gotta go ×3 また会おう あばよ

 

KICK THE CAN CREW「magic number」

Lyric by MCU/LITTLE/KREVA

 

と、どちらの曲も別れと再会を示唆するようなリリックが出てきており、

今作の収録曲「タコアゲ」にもそれに通ずるものを感じたんですよね。

 

「カンケリ」を意識しつつ、アルバムの最後を締めくくる曲としても意識されている。

 

 

「千%」含め、リリックの引用だけではなく、昔の曲から繋がっていたり、テイストが意識されていたりと、

曲の内容の引用にも、KICK THE CAN CREWらしさをとても感じました。

 

おわりに

 

アルバム『KICK!』を聴いて、

KICK THE CAN CREWが戻ってきたことを改めて感じましたね。

 

ラップを楽しむためにグッと聴き込むこともできますし、BGMとしてただ流しておくのも心地がいい。

両方を兼ね備えているのが、アルバム『KICK!』であるかなと思います。

 

 

今後のリリースにも期待ですね。

 

それでは(^^)/

 

 


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