まだ見ぬ音の波に

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泉まくら『as usual』歌詞から受ける悲しい印象だけではない[アルバムレビュー]

 

 

実は、敬遠していた

 

わたしが泉まくらというアーティストを知ったのは、

遡る事、おそらく5-6年くらい前だと思います。

 

同じ時期に、「bUd」という曲で”daoko”という女子高生ラッパーがいることを知りまして、

確か当時同じくくりにされていた泉まくらをその時に知った覚えがあります。

 

【MV】bUd - daoko - YouTube

 

レコ屋に行ったときに、泉まくらの独特なジャケットが目に留まったこともあり、

そこから音源を聴きに行ってみたのですが、

 

正直なところ、当時はピンとこなかったんですよね。

 

わたしは、

日本語ラップを結構聴いていた時だったのですが、

 

なぜか当時、

ライミングこそ正義だ

 

みたいな考えがどこかにあったんですよね。

 

「おれは、ばちばちにライミングされている曲を聴きたいんだ。」みたいな。笑

 

なので、当時ピンとこなかったイメージのまま、

ずーっと時は過ぎ、そこから音源を聴いてみることもなかったです。

 

ふと訪れた転機

 

きっかけは、

どこかのライブにいったときにDJが回していた曲が、

 

「エンドロール」だったんですよね。

 

泉まくら『エンドロール』Pro.by maeshima soshi - YouTube

 

「めちゃくちゃ良い曲流れてるやん」ってなって、

音声検索して、そこからYOUTUBEで音源を聴くこととなりました。

 

「エンドロール」はですね。とにかく心地いいんですよね。

哀しい歌であるのですが、トラックと相まってとても落ち着きます。

 

この雰囲気をもっと堪能したいと思い、

ちょうど「エンドロール」が収録されていた、最新アルバム『as usual』から聴くこととなりました。

 

 『as usual』の第一印象

 

 

7月に発売された6枚目のアルバム『as usual』

 

最初に受けた印象っていうのは、

結構切なく哀しいアルバムなんじゃないかなって。

 

そう思ったんですよね。

 

なので、聴いていると気分が落ち込んでしまうのではないかなあと、

すこしの心配をしていました。

 

ただ、何度か聴いているうちに、

 

なぜだか、

落ち着く感じがするんですよね。

 

で、 

この落ち着きはなんでなんだろう⁇と考え始めました。

 

歌詞の内容も、切ない話が多いですし、

なおかつトラックも寂しげな雰囲気なものが多い。

 

「sunshine」や、「思い出の昼下がり」のトラックは比較的明るめな感じなので、

暗めなビートの間に、差し色的なchillトラックが挟まってはいるものの、

 

全体の雰囲気でいいますと、しっとりめなアルバムになります。

 

 

泉まくらのフロー

 

聴いている中で気になったのが、

泉まくらの独特なフローですね。

 

部屋で過去を回想しながら、ぼそっとつぶやくような感じ。

 

でも、ただつぶやいているだけではないですし、

一方で、誰かに語りかけているかといわれると、そういうわけでもない。

 

その中間。

自分に語ることを繰り返しているといいますか。

 

何度も聴いている中で、

ここに癒しが存在しているのではないかなあと思ったんですよね。

 

絶妙な低めの声から、ときおりライミングが重ねられていき、

ラップのような、歌のような、語るようなフロー。

 

受ける印象としては、

眠たくなる一歩手前の感じですね。

 

ぼわーとする少し前の心地よさ。

 

歌詞やトラックから悲しめな印象を受けつつも、泉まくらから生み出される癒しが存在することで、

アルバム全体の落ち着きが生まれるのではないかなあと思いました。

 

なので、

YOUTUBE上で一曲一曲を聴いていた時のイメージよりも、

アルバムを通して聴くと、プラスな印象を受けるようになります。

 

この不思議な感覚が、個人的に泉まくらの魅力であるなあと思いました。

 

 

アルバムの曲からおすすめ

 

エンドロール

 

 

はじめは、トラックや雰囲気が良いなあと思って聴いていたのですが、

よく耳を傾けていると哀しい恋の歌であることに気づきます。

HOOKには、曲のタイトルがエンドロールである理由があり、バースのリリックにおいても表現がすごく素敵なんですよね。

映像では、エンドロールをぼーっと眺める様子が映っていますが、この姿からも曲の内容や描写を感じることが出来ます。

音と世界観にものすごく引き込まれる一曲です。

 

君のかがやき

 

 

イントロのトラックから非常に印象に残る一曲。

バース部分では、歌詞の内容からも、泉まくらの歌い方からも、とても悲しさを感じます。

そして、HOOKのリリック。

レースのカーテン越しに 雨が打つ窓越しに

薄れる思い出越しに 君はかがやく

泉まくら「君のかがやき」

作詞:泉まくら

口ずさんでしまうくらい印象的なメロディもそうなのですが、

”薄れる思い出越しに君はかがやく”と表現するところが、とても心に残りました。

”レースのカーテン越しに”では、ぼやけていく思い出のように思えますし、”雨が打つ窓越しに”では、涙する姿が思い浮かびます。

悲しい雰囲気ながらも、何度も聴きたくなる。そんな一曲です。

 

思い出の昼下がり

 

 

アルバムの中では、比較的明るめなトラックの一曲。

ピアノと管楽器が使われたCHILLなビートは、天気の良い昼下がりの雰囲気を感じます。

独特なフローから吐き出される歌詞は耳に残り、歌詞をじっくり読んでいくと心にグッとくるものがあります。

そこには、幸せな思い出を回想し、思いにふけつつも日常をこなしていく様子が。

歌詞の内容がとても印象的だったので、下記リンクにて歌詞の考察を行っています。

 

kotokko-keeper.hatenablog.com

 

 

 おわりに

 

とてもしっとり落ち着いた雰囲気のアルバムになるので、

夜にぴったりな一枚となっています。

 

なおかつ、

癒しを感じるので、作業bgmとしてもおすすめですね。

 

 

以上で、アルバムレビューを終えたいと思います。

 

それでは(^^)/

 

泉まくら『as usual』
おすすめシチュ CHILL
DAY
SUNSET
NIGHT
ゆったり ★★★
気持ち高ぶったり ・・・
踊ったり ・・・
聴き入ったり ★★★
BGMったり

★★・

ドライブったり

★・・

散歩のお供ったり ★・・