ラップのフローに酔ってしまう曲がある。
Melvoni「No Man's Land」!!
もうなにがなんだかわからない。
この高音から繰り出されるフロー。
高い声が活かされ過ぎてて、初めて聴いたときの衝撃はすさまじかった。
比較的トラックはシンプル。そこに尖っていつつも柔軟なフローが乗っかる。
強めに鳴るバスの音と対称的で、両者のバランスは絶妙だ。
出だしからHOOKになっているのだが、これがHOOKっぽくない。
はじめはverse部分かと思っていたのだが、曲が進むにつれてこの部分がHOOKなのだと知る。
HOOKがverseっぽいとどうなるかというと、
曲の区切りが曖昧になって、ずっとラップをしているような感覚になること。
これはよくないことが起きる可能性がある。
聴いていて、”飽き”が出てくるかもしれない。
でもそんなことは微塵も感じませんでした。
曲全体がverseっぽくなろうとも、そのすべてをMelvoniはフローでカバーしているように思います。
この曲の構成もかなりの衝撃でした。
ラッパーMelvoni
この動画の概要欄には、
Best Upcoming 16 year-old Artist in New York
PRODUCED BY: YoungKimJ & Yung Ting
と書かれているので、
彼はまだ20歳以下であることが分かります。
もしかすると声変わり前の可能性があるので、今後声質が変わるかもしれない。
そこがちょっと寂しいところ。
今回は彼のおすすめの曲を2曲ご紹介して終えたい。
Had To
「Had To」
イントロからグッと来た一曲。さきほどの「No Man's Land」では、ところどころ歌が混ざっていたので、彼がしっとりした曲を歌ったらどうなるだろうと、想像していた中でこの曲に出会いました。
歌はR&Bっぽいのですが、トラックがハイハット鳴りまくりのTRAP寄りの曲となっているので、全体を通してはHIPHOPを感じます。
なんだか雨の日の雰囲気を感じずにはいられない。夜に聞きたい一曲です。
No More You
「No More You」
2曲目はさらにしっとりとした一曲を。
最初はHOOKから魅了されました。揺れるようなギタートラックも心地が良い。
それでいてトラックはHIPHOPを感じる。それだけでもう充分であった。
しかし、この曲には驚きが隠されていた。
(1:45)から、Khalid「Location」のサンプリングが入り、(2:00)からKanye West「Heartless」のサンプリングが入る。
MIXが自然すぎて衝撃だった。こんなサンプリングの仕方もあるのかと。
Khalid「Location」
Kanye West「Heartless」
ということで、今回はこの辺で。
それでは(^^)/
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