まだ見ぬ音の波に

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Reol「平面鏡」《歌詞の考察》 鏡に映し出された人の交わり

 

 

Reolの「平面鏡」。

 

イントロから鳴りだすループ音がとても印象的な一曲。

 

その幻想的なトラックの上で、

1バース目はリズムを取りながら歌い、高音の響きが魅力的なサビへと向かう。

 

そして、

2バース目はより感情が込められた歌い方になるので、

歌詞の内容とともに心が揺さぶられます。

 

平面鏡というタイトルに込められた意味はなんなのか。

 

はじめに聴いた時には歌詞の内容と繋がらなかったのですが、

最近また歌詞を見ながら聴いた時に、なんとなく意味がわかったような気がしました。

 

なので、

今回はReol「平面鏡」の歌詞の意味を考察していきたいと思います。

 

黄色で色付けした部分は、歌詞を短く引用したところになり、

紫色で色付けした部分は、歌詞の解釈となります。

 

それでは、始めていきましょう!!

 

 

25点ゾーンと、ブルズアイ

 

歌詞の中に、

25点ゾーンとブルズアイという言葉が出てきます。

 

ダーツにおいて

”25点ゾーン”というのは、

下の画像でいうと真ん中の緑色の部分になります。

 

https://images.unsplash.com/photo-1566936742651-2df758f97587?ixlib=rb-1.2.1&q=80&fm=jpg&crop=entropy&cs=tinysrgb&w=400&fit=max&ixid=eyJhcHBfaWQiOjE1ODB9

 

さらにその内側にある赤い部分が、50点ゾーンとなり、

25点ゾーンと、50点ゾーンを合わせた部分を”ブルズアイ”と呼びます。

 

 

それでは、まず1バース目から述べていきます。

 

1バース目[私と周り] 

 

いっせーので真ん中の目を射るよう

投げるダーツ、フライト

25点ゾーンじゃ当たってないも同然

ヒット以外はノーカン

だけど「みんながオンリーワン」

誰一人実感ない笑えない冗談

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

最初この部分は、人生のかけっこを表しているように思いました。

 

まず”いっせーの”で、皆ダーツを投げ始める。

 

50点ゾーンを当てた人はもてはやされるのに、

 

25点ゾーンは、確率は低いけど50点には劣るから、

当たっていないような扱い。

 

しかも、

25点ゾーン以外の場所に当たった場合は、

得点は入るはずなのに、見向きもされない。

 

なのに、「みんながオンリーワン」って誰かが言う。

 

ここでいうオンリーワンというのは、ひとりひとりにある個性のことを言っているように思うので、

なにかに突出している人だけが評価されて、個性なんてあっても意味ない。

私もそう思う一人。

 

最初、わたしはこのように受け取りました。

ただ、続く歌詞を読んでいると、また違った捉え方になるので、

一旦ここは置いておき、次の歌詞に行きます。

 

 

頭がいい、顔が可愛い、性格がいい

チェックリスト あたし幾らですか?

また演じて 大人になって

すべからく隠してほら笑って

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

周りから見える自分は、どのように見られてる?どのように評価されてる?

ということを聞いていると思うのですが、

 

さきほどの”オンリーワン”から繋がると、

個性なんて意味がないから隠す、偽るという意味になると思うので、

 

”ほんとうの私”が受ける評価なんて、どーせほとんどないにきまっている。

だから、また演じるんだ。また、心を隠して、笑う。

といった諦めのような感情も感じました。

 

 

見てる見てる、

可愛いあの子の口から漏れる陰口

気にしてるしてる、

流行り廃り上等 伺う顔

トレンドでファッショニスタ

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

常に周りを伺うために、

トレンドに追随して、着飾る。

周りからの”チェックリスト”の点数を上げるため。

 

廃っても大丈夫。また流行りに乗ればいいから。

 

さきほどの”また演じて”というのは、”人を演じる”という意味でしたが、

ここの歌詞が繋がると、”個性を演じる”という意味にも感じます。

 

 

僕らは何を信じたらいい?

お金じゃ買えない 安心が欲しい

ブルズアイだけを狙って疲れ目

下がった視力で僕ら何が見たい?

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

この部分では、チェックリストを気にしても、

 

何も変わらなかった。

または、たいしていいことはなかった。

 

という意味を感じます。

 

なので、 

トレンドを追いかけて買った偽りのポイントよりも、安心が欲しいんだ。

ということと、

 

誰かになることを目指して、疲れてしまった。

しかも、そこまでしていったい僕らは何が見たいのだろう?

といった、自分がどうしたらいいのかわからなくなってしまった心情を感じます。

 

 

まだ掴めない 1回目のサビ  

 

嘘をついてる「大丈夫」

届かない呪いの歌

憂いを流してよアルコホリック

流行りの歌が愛を問う

救えない呪いの歌

わかってほしい、わかんなくていい

 

ずっと

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

1バース目から繋がるのが、

”嘘をついてる「大丈夫」”というところ。

  

どうしたらいいのかわからないけれど、

それでも「大丈夫」と答える姿を感じます。

 

ただ、それ以外の歌詞の部分は掴めないので、 

一旦置いておき、2バース目に向かいます。

 

 

2バース目[私と君]

 

平面鏡をなぞるように人が生きている

君があたしとあの子

掛け持ちしていたの知ってるよ

電話線抜くように遮断した昨日が

頭の中何度なじっても消えない

今から云うことは本当

 

あたしは怖くて仕方がないよ

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

初めて”平面鏡”というワードが出てきますし、過去を回想する話が出てくるので、

1バース目だけでは繋がらなかった話が、このあたりから徐々に見え始めてきます。

 

ここでの”平面鏡”というのは、偽りという意味に感じるんですよね。

 

鏡に映るのは、”見た目は自分”であるのですが、存在はしないので”偽りの自分”。

 

なので、

平面鏡をなぞるように生きるというのは、

1バース目に出てくるような、着飾って自分を隠して生きる、偽りの生き方という意味のように感じます。

 

 

”電話線抜くように遮断した昨日が

頭の中何度なじっても消えない

今から云うことは本当

あたしは怖くて仕方がないよ”

 

ここの描写からは、

ほんとうに忘れたい衝撃的な出来事があったことを窺わせます。

 

なにがなんだかわからないし、もうどうすればいいのかもわからない

といった心情をとても感じ、心が揺さぶられました。

 

 

君の目 映り込む身体

真実よりも確かな虚像を

捉えて 違いない思想

今すぐに伝わっていてほしいよ

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

君の目に映る身体、その身体は虚像なので、

”君”目線で見た場合は、虚像は”私”となる。

 

その場合は、

偽りの”私”だったけれど、心は繋がっていると思っていた。

という意味に感じますし、

 

”真実よりも確かな虚像を捉えて”というところだけを読むと、

”君”という虚像を見ていた、”私”となるので、

 

その場合は、

真実なんて知りたくなかった。

だったら”偽っていた君”でもいいから、あなたと居たかった。

という2つの意味を感じました。

 

 

どんな事情もシカトで

わかってほしかったのは君です

なんで 正せないままで

壊れていく平面世界

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

”どんな事情もシカトで

わかってほしかったのは君です”

 

ここの部分も2つの意味を感じます。

 

”君”はどんな事情もシカトだった。わかってほしかった。

というのと、

今なら、”私”はどんな事情もシカト出来る。あなたと居たいから。

という意味に感じます。

 

 

”なんで 正せないままで”

 

この”正せないまま”というのは、

自分の偽りを怖くて正せなかったのか、心を繋げられなかったのか、なんで伝わらなかったのか、なんで気づけなかったのか、

といった様々な”正せなかったこと”というのを感じます。

 

 

”壊れていく平面世界”

 

ここでは”世界”と言っているので、

 

平面鏡に映る虚像のように偽っていたのは”私”だけでなく、

”君”も同じく偽った虚像だった。

 

その偽り合っていた関係は崩れてしまった。

 

 

1バース目の歌詞に戻ってみる

 

ここで、1バース目の歌詞に戻って見ます。

 

ブルズアイを狙っていたこと、トレンドを追いかけていたことは、

必死に偽り続けて関係を繋いでいた話のようにも思えてきます。

 

”お金じゃ買えない 安心が欲しい”というところからは、

そういった偽りを続けても、

結局繋げられなかった。安心は得られなかった。という意味を感じましたし、

 

”僕らは何を信じたらいい?”というところからは、

どう偽ればいいの?ほんとうのわたしのほうがいいの?

周りも偽りだらけだから、何を信じればいいの?

といった疑心暗鬼な心情を感じます。

 

 

意味が繋がる 2回目のサビ

 

嘘をついてる「大丈夫」

届かない呪いの歌

憂いを流してよアルコホリック

流行りの歌が愛を問う

救えない呪いの歌

わかってほしい、わかんなくていい

 

ずっと

 

Reol「平面鏡」

作詞:Reol

 

1バース目では見えてこなかった意味を感じます。

 

”嘘をついてる「大丈夫」

届かない呪いの歌”

 

この部分からは、

「平面鏡」という曲が呪いの歌だ。という意味になると思うのですが、

 

なにがあっても「大丈夫」って答えてたのに、

思いは届かなかった。届いていなかった。

という意味にも感じます。

 

 

”憂いを流してよアルコホリック”

 

アルコホリックというのは、アルコール中毒のこと。

 

頭の中何度なじっても消えない”と、”あたしは怖くて仕方がないよ”から繋がっているように思います。

 

忘れたいのに忘れられないんだ。

このすべてを流してよ。

 

 

”流行りの歌が愛を問う

救えない呪いの歌”

 

この部分は、”音楽”をテーマにすると、

 

流行っている恋愛ソングが愛を問う中で、

この「平面鏡」は救えない歌だ。

 

という意味に感じますし、

 

”私”をテーマにすると、 

トレンドを追いかけて偽っていた”私”は愛を問いかけたけれど、

思いは叶わなかった。救われなかった。

という意味にも感じます。

 

 

”わかってほしい、わかんなくていい

ずっと”

 

”君”にわかってほしかった、でももうわかんなくてもいい。

という意味になると思うのですが、

 

”わかんなくていい ずっと”というところだけを見ると、

 

何を信じたらいい?ということもわからなくてもいい。

チェックリストがどうとかというのも、もうどうでもいい。

 

つまり、

もうわたしはなにもかもどうでもいいんだ。

 

というすべてを投げ出したい心情を感じました。

 

 

この世は平面世界なのか

 

タイトルにある”平面鏡”。

そして、偽り合う関係を表しているように思う”平面世界”という言葉。

 

最初タイトルを見た時には、一般的に使われる鏡も”平面鏡”なので、

特になんとも思わなかったのですが、

 

”平面鏡”という言葉に歌詞が繋がり始めた途端、

この”平面”というワードが急に冷たく寂しく感じるようになりました。

 

 

偽りの人と、偽りの人が繋がった関係。

 

では、

もし本当の人と、本当の人が繋がった関係ならば、どうなっていたのだろう。

 

関係は崩れていなかったのか?

 

それとも、はなからこの世界は冷たく平面で、すべてが偽りで出来ているのか。

 

偽りで出来ているからこそ、実は関係を築けていて、

本当の心を出したら、もしかしたら繋がることすらも出来ていないのか。

 

だから、この世界は常に平面であり続けるのか。

 

平面であり続けてしまうのだろうか......

 

 

 

おわりに

 

以上で、Reol「平面鏡」の歌詞考察を終えたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。(^_^) 

 

それでは(^^)/